今回は空手トークです。
長いようで、短い9 年間。(正確な年数は忘れてしまいました…)
入門した日のこと、今でも覚えています。
日曜空手クラスの体験へ行き、こわごわと基本稽古やミットをやりました。
組手は見学だけして、ヒェー、こんなの絶対やりたくない、と思いました。
それが、連れて行ってくれた方が入会するというので、それじゃ入ってみるか、と気軽に入門しました。
太極1という、白帯から10級に上がる型が非常に難しく、中々覚えられませんでした。
10,9級はオレンジ帯で、8,7級になると青帯でちょっとカッコイイので、とりあえず青帯になれれば、もう審査はいいかな〜と思っていたのを、覚えています。
それが気付いたら茶帯の審査、3人組手、茶金帯の審査で、5人組手までやっていて、我ながらびっくりです。
そして有難いことに今年の9月10日、黒帯昇段審査の受験のお許しをいただき、受験して参りました。
黒帯昇段審査の内容は…
過去の型一つ、最破、征遠鎮、合計3つの型、
腕立て伏せ、腹筋、それぞれ100回、
10人組手
という盛りだくさんの内容になっています。
1番プレッシャーになったのは、今まで受験された先生方、皆様誰も型を間違えておらず、全員が一発合格されている所でした。
茶金帯になって型の試合も何度か経験したとは言え、大変な緊張でした。
今回の受験のために、ピアノの本番を成功させるための、メンタルトレーニングの本を読み返しました。
普段以上に呼吸法を意識し、イメージトレーニングもしました。
あとは普段の練習を頑張った!という思いを胸に、型の試合という気分でやりました。
無事に型を合格できたと聞いた時は一番ホッとしました…
しかし本当の地獄はこの後からでした(笑)
補強の腕立て伏せ、腹筋…
特に腕立て伏せ100回は練習でも出来ていませんでした😱
それでも火事場のなんとか力で、浅い腕立て伏せながら100回を生れて初めて出来ました。
先輩の先生から腹筋が特にキツイ、と聞いていて、その意味を体感。
腹筋はお腹も痛いが、足が疲れました。
しかも手抜きはできません…
終わって本当に良かった(笑)
最後は10人組手のフルコースです。
泣かないでやるのが目標でしたが、そう簡単には行かず。
お恥ずかしい姿を晒しながら、なんとか最後の10人目、師範との組手まで、立ち続けられました(笑)
転倒しまくり、首がムチ打ち状態ですが、大怪我なく、本日からまた普通に教室でレッスン出来ています。
最後の力、一滴も残さず、でも大怪我なく、という師範の方針、スゴイです。
師範に黒帯を巻いていただき、感無量です😭
こんな日が自分の人生でやって来るなんて、想像していませんでした。
この経験を通して、継続は力なり、それだけは自信を持って、生徒さんに伝えていけるな、と思っています。
上手いとか、下手じゃなくて、継続する力が一番大切ですね。
そして、ずっとご親切に指導して下さった師範、指導員の先生方、道場生の皆様あっての黒帯です。
又、健康で頑丈な身体に産み、健やかに育ててくれた両親に感謝です。
勉強やテストが出来ること以上に、健康な身体と健やかな心を育むことが大切だと、身をもって実感します。
これがあれば、勉強も運動も、音楽も、何でも頑張れるものです。
実際、私は子供の頃はどれもパッとしませんでした。
それでもいつも両親は暖かく、育ててくれました。
よく母は私に、
You always do your best.
あなたはいつもベストを尽くしてるね。
日本語だと、母オリジナルワードで「まじめっ子」
と言ってくれました。
どんなに結果が出ない時でも、母に認めてもらえるだけで救われました。
結果で判断したり批評するのではなく、子供の頑張る姿を認めて、暖かく応援することが、親の仕事なのかなと思います。
黒帯の話から逸れてしまいました…
今、母はこの世にはいませんが、近くで応援してくれていたような気がしています。
人生で1番大変な日かも?と師範がおっしゃっていました。
その時は言えませんでしたが、
私にとっての1番はやっぱり母の闘病と亡くなった時ですね。
黒帯昇段は、母のこと以上の辛さではなかったです😊
終わりのあることだし、合格すれば晴れて黒帯をいただけることだし、辛いながらもワクワク、嬉しいことです。
自分にこんな可能性と力があったのか、と、人間の神秘すら感じました。
大人になってからでも人間は成長できるんですね。
まだ黒帯の実感はありませんが、疲労感はやはり黒帯レベルです(笑)
これからの稽古がまた一段と楽しみです!
まずは休養をよく取って、回復します!
そして、この経験を糧に、11月5日のピアノ発表会を成功させるべく、準備を本格化していきます。
明日は演奏順、プログラムを組み始めます🎶