当教室では5月9日より希望者のみ対象にレッスンを再開し、6月はほぼ全員の再開となりました。
4月休校期間中は頻繁に不安な気持ちに押しつぶされそうになりましたが、
家族や周りの人々の支えのお陰で、乗り越えられました。
5月9日からの再開は少人数ながら、レッスンできるありがたさをひしひしと感じました。
生徒さんとの何気ない会話、頑張る姿、どれもかげがえのないものですね。
休校期間中はこの仕事・教室について考えさせられました。
小さいお子さんからご高齢の方まで、幅広い年代の方が自分を信頼して通ってきてくれるお仕事です。
レッスンの前には生徒さんも私も「よろしくお願いします。」、最後には「ありがとうございました。Thank you!」のご挨拶をします。
何気ない挨拶ですが、とても多くのことを含んでいると思っています。
生徒さんの「よろしくお願いします。」の一言で、今日も新しいこと教えて下さい♪、今日はちょっと疲れてるの。、今日は自信あるよ!と人それぞれ、色んな状態が伝わります。
私も「よろしくお願いします。」と言うことで少しでも多く生徒さんが必要としている技術・知識・経験を提供しよう!とやる気が出ます。
「ありがとうございます。」の言葉はとても大切にしています。
生徒さんの「ありがとうございます。」という言葉は、教えてくれてありがとう、という意味になります。なぜ大切なのでしょうか?
レッスンに通うということわけは先生にお月謝を払って来るのですから、お店で言ったら生徒さんはお客様です。
最近はお店で何か買ったり、食事をしても「ありがとう」「ごちそうさまです」と言わない人も増えているかもしれませんね。
私は学生時代、コンビニや喫茶店でアルバイトをしていて、色んなお客様を目にしてきました。店員だって人間ですから、お客様から「ありがとう」「ごちそうさま」とほんの一言もらうと、働いてよかった!またあのお客様が来たらよいサービスをしよう!となります。
先生も人間です。(私の亡き母も教師で、学校に通う私によくそう言っていました)
もちろん生徒さんには分け隔てなく、自分の持っている知識・技術・経験などを伝授しなくてはいけません。
ですが「ありがとうございます。」とレッスン最後に言うと言わないとでは印象が大きく違うのは確かです。
なので、私はレッスンの最後には必ず「ありがとうございます。」のご挨拶をする決まりにしています。もちろん小さな子でその日の気分によって言えないことがあれば無理に言うことはしません。
お子さんは毎回言うことで、自然と自ら言えるようになります。
また私自身も生徒さんに「ありがとうございます。」と言いいます。
それはレッスンでどんなことがあっても「来てくれてありがとう。また頑張っていこうね。」と心から思って言います。
他の職業でここまで「ありがとうございます。」と言い合える職業はなかなかないのでは?と思います。本当にやりがいのあるお仕事だと生徒さんに会えない休校期間中、しみじみと実感しました。
再開にあたって色んな対策が必要になりますが、安全にレッスンできるよう最善を尽くします。
「音楽は心の栄養」そう実感してもらえる楽しいレッスンをこんな時だからこそしていきたいです。